
三年ぶり、待ちに待ったDEF LEPPARDのライヴ。欧米豪ではアリーナ当たり前の人気バンドなのに、日本では有り難くもホールでの単独公演。今回も、開演前に流れたKAISER CHIEFSのRubyに反応し、大騒ぎしてしまった私(笑)。ほかにも、CHEAP TRICKやTHE DARKNESSなどの馴染みのある曲が流れて楽しい。AC/DCが流れると、さあ始まるぞって感じで観客席が騒がしくなる。
オープニングは、新曲のUndefeated。ドラムビートと掛け声で始まる曲は、確かにライヴ開始にぴったりで、かっこいい!ヴィヴィアン側端っこ前方の座席から観客席を眺めると、二階席後ろまで埋めた観衆が総立ちで前のめりになってる。すごい熱気!
ジョーは少しやせたかな?ラインストーンで装飾されたマイクがキラキラ。サヴは、黒地に白く英国国旗柄をペイントしたベース、さっそく、両手を額にあて観客席を眺めるお決まりのポーズ。ヴィヴィアンは相変わらずスリムでしゃきっとかっこいい。遠めに観るフィルは・・・、最初から上半身着てない?
Let's Get Rockedのイントロが流れるとさらに歓声が大きくなる。興奮そのままに、Animal では、楽しく手拍子、大合唱。C'mon C'mon は、2007年発表のアルバムSongs From The Sparkle Loungeの曲。これも楽しくて笑顔になっちゃう。
ジョーが"...take you to 1983."と前置きして演奏を始めたFoolin' は、前回のライヴで初めて聴いて心奪われたせつなく美しい曲。あー、やっぱりスティーヴの曲よいわ。次はToo Late?とひそかに期待していたら、Make Looooove♪と明るいノリになって拍子抜け。でも、しっかりシングアロング(笑)。ジョーのロングトーンが会場に響きわたる。その後は期待のToo Late for Love、コーラスのハーモニーが美しい。Slang も初めて。Leppsには珍しいダンスチューンだが、ノリノリで楽しかった。そして、お待ちかねのLove Bites 、出だしのジョーのヴォーカルがか細く聴こえて、ずっこけそうになったものの、その後は持ち直して一安心。美しく幻想的なヴィヴィアンのギターソロにうっとり。
Rocket で再びパーティータイム。この曲だったか、フィルとヴィヴのギター競演も観応え、聴き応えあり。サヴの宇宙的な雰囲気のベースソロから、初めてライヴで聴くGods Of War、これが素晴らしかった!勇ましいタイトルとは裏腹に、戦いにNoというメッセージが心に響く。
ここでアコースティックタイム。ジョーが観客に呼びかける。「これから10分間、みんなもDef Leppardだ!一緒に歌ってくれ!」Two Steps Behind、前の4人が楽しそうに演奏する姿にひきこまれ、「歌って」と言われなくても口ずさんでしまうよ。メランコリックな Bringin' on the Heartbreak 、アコースティックではサビを観衆がきれいに大合唱。そして、ジョーの"No!No!"の叫びと同時にバンド演奏が始まるのが堪らない。Switch 625 は、疾走感のあるなかにメロディアスなギターが響くかっこいいインスト曲。リックの力強いドラム演奏は感動的。音だけきいたら、ハンディキャップのあるドラマーが叩いているとはとても想像できない。
後半は、大好きなHysteriaを皮切りに、まさに怒涛のヒッパレ、大合唱でテンション上がりっぱなし。ステージの前方の真ん中でHysteriaを口づさみながらベースを弾くサヴにうっとり。ステージ中央でジョー&サヴが背中合わせで演奏する姿も素敵だったし、サブ、ヴィヴィアン、フィルがドラム台の階段の上にリックを囲むように立って演奏する場面には、彼らの結束の固さが感じられてぐっときた。大好きなPour Some Sugar on Me はサイコーに楽しくて踊りまくり。本編最後のRock of Agesに至るまで、もはや会場全員がDEF LEPPARDであるかのような大合唱。なんて素晴らしい一体感!
アンコールは、Rock Rock ('Til You Drop) で元気よく終了。ロックの魔法をかけられたサイコーの二時間だった。新曲から数あるヒット曲まで畳み掛けるようにテンポよくパワフルに演奏され、息をつく暇もないほど楽しめた。
かなり前のほうで等身大のメンバーの姿が拝めたので、覚えていることを書いておきます。今回は、サヴがよく前に出ていたような気がする。何かキラキラしたオーラを感じたのは、金髪とベースのストラップのためだけではないと思う。ステージでの動きもきれいで、背筋をぴしっと伸ばしてベースを弾いたり、ドラム台の階段に片足をかけたり、観客を煽るように両腕を広げたり、後姿までも絵になる。ライヴのはじめの頃、何度か私のいたブロックの近くに来てくれて、私と友人は大喜び(笑)。ジョーも二回ぐらい煽りに来て、拳で胸をどんっと叩いたのが彼らしいというか、かっこよかった。MCでは、「どーも」を連発しているのがおかしかったけれども、震災のことにも触れ、励ましの言葉をかけてくれた。反対側にいたフィルもこちらに来てくれた。すごい筋肉隆々。でも、観客がおーっと前のめりになっても、特に煽ることもなく、ちょこっと弾いて去っていったりして、実はシャイなの(笑)?ヴィヴィアンが一番よく来てくれて、ギターを弾きながら観衆に暖かいまなざしを注ぎ、最後は観客に深く一礼した。ドラム台の上のリックはさすがに少し遠かったけれども、満足そうな微笑がときおり見えて、癒された。
Setlist:
Undefeated
Let's Get Rocked
Animal
C'mon C'mon
Women
Foolin'
Make Love Like a Man
Too Late for Love
Slang
Love Bites
Rocket
(Extended Version)
Bass Solo
Gods of War
Two Steps Behind
(acoustic)
Bringin' on the Heartbreak
(acoustic/electric)
Switch 625
(Instrumental)
Hysteria
Armageddon It
Photograph
Pour Some Sugar on Me
Rock of Ages
アンコール:
When Love and Hate Collide
Rock Rock ('Til You Drop)
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